異性の同級生と20年ぶりに再会してドラマ的な展開に期待したが、現実味たっぷりのフルコースをご馳走になった話

どうも、ヒトバシラです。

信じられないくらい奇跡的な再会ってあるんですねぇ。

私の家は転勤族で4年に1度引っ越しをしてて、ちょうど小学校卒業のタイミングで引っ越しになったんですが、
当時スマホどころか携帯電話すら普及してないので、連絡を取る術なんて伝書鳩早馬くらいしかなかったんです。

で、今回の話は、先日パイセンバシラからの「カヤって知ってる??」という唐突なLINEから始まったエピソード。

偶然で奇跡的な再会。

まず頭に浮かんだのが、
「いや待て、パイセンからその名前が出ることはない。いくらパイセンがヤ○チンだとしてもだ!!」


だって小学校のアルバムに確かにお互いの名前が刻まれているとはいえ、
そんなもんは実家の押し入れの奥底にジュマンジのゲームの様に眠っているし
私の名前なんか、興味本位で植えたが最後、植えた場所すら忘れられたさくらんぼの種の様にとうに忘れ去られているはずなのだ。

自覚しているさ!私の印象なんて所詮その程度なのだと!

だがしかし、一応確認のために聞いてみた
「え、まさか船柱小のカヤですか?」

そしたらまさかのまさか
「そう。師匠懐かしい!会いたいって言ってるよ」

なんでしょうね、昔のあだ名を別の世界軸のパイセンから聞いた時のこの感情。
思春期の頃、部屋に無断で親に入られた感覚に似ている。

「勝手に入ってくんな!!見んな!!!」みたいな

そして同時に
「え?会いたい?お前あの時トモヤが好きだったじゃん!俺に興味なかったじゃん!」

でも心はいつでも童貞。入社面接で部屋に入る前と同じように隠し切れてない心拍数。

ココロオドル俺。音楽は鳴り続ける。

「今度ご飯行きたいらしいから連絡先教えていい?てか教えておくわ。」とパイセン。

いや、積極的すぎじゃね??ビッチなん?海外ドラマにたまに出てくるセクシーキャストくらいのビッチなん????

まあ、あれだ。落ち着け俺。
女の方からそこまで言われちゃあれだよ。漢として俺だってまだ錆びちゃいねえよ。
出るとこ出るし、出すとこ出してかなきゃって覚悟だよ?

もう銀さん風で割とノリノリ、いや、既に踊っているのである。

と言うわけでよく状況を飲み込めないまま話が進み、コメダでランチすることに。

カヤ「あ、カヤの先輩も同行するのでヨロシク〜

ん?先輩??船柱小にゆかりのある的な人物?それともビッチ仲間?????
よくわからないしょい期待を抱えたまま翌週約束したコメダへ。

まじか、まじでか、誘ってるのか?

いつもならギリギリ間に合う感じで到着する私だが、気が動転しているのか30分も早く着いていた。
というか普通に時間30分勘違いしていた。やれやれ、これが恋か。

コメダの外で待ちぼうけ20分後・・・
何やら見覚えのある顔立ちの女性がきたではないか。

師匠?だよね??久しぶりー!!

「お、おぉ、カヤ?!いやぁほんと久しぶりだね!!」
なんと既にインキャ感丸出しでどもっているのである

今先輩くるからさあ、中で待ってよー!
とりあえず中に入って順番待ちに書きつつカヤの先輩を待つ二人。

まずい。。。何がまずいって何か気まずいのだ!
そしてなんかいい匂いする、これはコメダの匂いとかではなく女物の香水なのだ!
こいつ、本気で俺のタマ狙いにきやがったのか・・そそるじゃねえか(厨二)

招かれざる客、登場

程なくして先輩登場。
そして気付く。違和感。圧倒的違和感っ!!ざわっ

どうもカヤの職場の先輩のチカです。今日はよろしくお願いします。
おばさんなのである!それも3つ上どころの話ではないと俺のセンサーがビンビンに反応している。10個近く上なのだ!!

コメダでコーヒー大を頼んだ私とカヤ、そして茶をしばくチカ
席に座ってからと言うもの、最初に感じた気まずさは1mmもなく、私の中では着々と違和感が増幅していった。

私が通っていた時の昔話をしばらく広げながら、1時間強話した。
所々挟むチカの昔のリアル牧場物語が謎すぎた。誰得。

崖から転落。いや、これは事故じゃない。もう瀕死。

そして姿を現したのだ。違和感の正体であり本日のメインディッシュが!

今さあ、保険屋で働いててパイセンと偶然知り合ったら師匠の名前が出てきて紹介してもらったんだー!
保険とかって今入ってるの?よかったら色々といいもの紹介したいから教えて!(ニッコリ)

そう、保険の営業である。これが現実なのだ。
最初からそんなわけないとはどこかで思っていた。
同級生と運命の再会?からの恋愛?は??沸いてんの???

私の耳の後ろあたりで私を追い込んでいる「小さい私」がいる。マジえぐい。凹む。
そして怖い。保険屋さん×2。ぐいぐいくる。アム○ェイばりの営業トーク俺はピロートークがしたかった。

そんなこんなで馬鹿正直な私は保険状況について現代で便利になったアプリという神器をフルに使い、
根掘り葉掘り、自分の保険状況をこれでもかと晒した。
もはや私の防御力は0だった。もういっそのこと早くヤってくれ。

情報を絞れるだけ絞られた私は解放された。約2時間半である。精神的に疲弊し、もうスタンドを出せるパワーすらない。
顔の大きさほどある味噌カツサンドご馳走になったが、どんな味だったかも覚えていない。

そして、カヤから「また今度ご飯行こうね!!
くっ、またこうやって童貞心を煽るのかっ!!だが俺は、めげない、しょげない、泣いちゃダメ〜!
そして最後までチカの存在意義は謎のままだ。

結果、どうなったの?やっちゃった?

そして2週間後の今日。
気づけば私は、蕎麦屋にカヤとチカといた。なんてこった。ハメられた。ハメてないのに

蕎麦をご馳走になり、奢られたというちょっとした罪悪感を抱えながら
提示された4つの保険の商品の冊子に着いて説明を受けている。くっなんてことだ!

積立生涯年金?3大疾病?学資?
言葉責めと専門用語、数字のマジックのオンパレードである。
ある意味ハーレム感はあったかもしれない。悪い意味で。

正直いうと私は保険には全くと言っていいほど興味がない。
興味がないというか、不要なものが多すぎて加入する気にならないのだ。

「け、検討します!!!」
とりあえず、負けなかった。ひとまずドローに持ち込んだ。よし!やればできる子!

来週またご飯行こう!その時回答聞かせて!
ドローではなく、執行猶予だったかもしれない。断れないボク。弱すぎる。

このままでは引き摺り込まれてしまうので、ひたすら知識をつけて理論武装をする決意を固めたヒトバシラだった。

強く生きよう。

いいかいみんな、童貞心をくすぐられる話や、誘惑、勝手に膨らませた妄想には十分注意して
こんなことある!?ってくらい運命的な出会いなんかに淡い期待を寄せて粉砕されないように強く生きようね。

それではまた次回〜

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